劇団☆新幹線の『乱鶯』全国公開決定!話題のゲキ×シネ、その見どころは?

劇団☆新感線のゲキ×シネ最新作『乱鶯』。今回の作品にも稲森いずみ、大東駿介、大谷亮介、清水くるみ、山本亨等豪華な客演俳優陣が出演しています。東京国際映画祭の特別上映部門にも出品された劇団☆新感線の『乱鶯』が2017年春、満を持して全国公開されることに。果たしてその見どころとは?

劇団☆新感線のゲキ×シネ最新作『乱鶯』は劇団初の本格時代劇!

劇団☆新感線を率いて35年以上になる演出家のいのうえひでのりさんが手がける進化系「歌舞伎」の「いのうえ歌舞伎」。これまでにも客演に2018年に10代目松本幸四郎となることが決まった市川染五郎や天海祐希を迎えた『阿修羅城の瞳』、上川隆也,稲森いずみ,堺雅人などを迎えた『蛮幽鬼』など、数々の話題作が上演されてきました。

さらにその舞台の魅力をあますところなくスクリーンの上に再現する作品としても世に送り出してきた劇団☆新感線。その新橋演舞場での「いのうえ歌舞伎」第6作目として世に送り出したのがこの春全国公開の決まったゲキ×シネ『乱鶯』なのです。

劇団☆新感線初の本格時代劇のゲキ×シネ最新作『乱鶯』とは?

(出典:photoACより)

劇団☆新感線の最新ゲキ×シネ作品、『乱鶯』。劇場初演は2016年3月、新橋演舞場で幕を開けました。その後大阪・梅田芸術劇場、北九州・北九州芸術劇場と全62公演に及んだ上演は大盛況のうちに幕を下ろしています。

その新橋演舞場での2016年3月23日公演の様子を収めたのが今回全国公開が決まったゲキ×シネ『乱鶯』ですが、ゲキ×シネとは単なる劇場上演を映像化したもの、といった概念を打ち崩す画期的なものとなっています。

特にその何台ものカメラを駆使して捉えられたクローズアップや、一転引いた舞台の俯瞰映像などを含んだ映像は必見の代物。実際の劇場でも見ることが難しい俳優陣の鬼気せまる演技をたっぷり堪能でき、一度映画館で体験すれば忘れられない感動と迫力を味わえること間違いナシです。

ついにゲキ×シネ作品が全国公開される『乱鶯』そのストーリーは

劇団☆新感線のゲキ×シネ最新作『乱鶯』、その物語の舞台は天明5年の江戸の町です。当時の江戸幕府は老中田沼意次が権勢をふるい、江戸の町も商人を中心に栄えていた頃。そんな江戸の町の片隅にある居酒屋・鶴田屋で働く板前の源三郎は、元は名の知られた義賊でした。しかし悪徳町与力の黒部源四郎に嵌められて、源三郎一味は壊滅状態に。

源三郎自身もひん死の深手を負いますが、幕府の目付・小橋貞右衛門に助けられ鶴田屋で匿われることに。恩義ある鶴田屋の主人が亡くなった後は、その未亡人であるお加代を板前として支えながら暮らす源三郎の前に現れたのが、盗賊・火縄の砂吉を追う御先手組組頭を務める小橋勝之助でした。

この小橋勝之助がもう一人の恩人である小橋貞右衛門の遺児であることを知った源三郎は、恩返しのために火縄の砂吉を捕えさせようと思い立ちます。そして砂吉の押し込み先と目される大店の丹下屋のまかない方として潜りこむのですが・・・。

劇団☆新感線の『乱鶯』を彩る魅力の豪華キャスト陣のプロフィールは

それでは『乱鶯』を彩る豪華なキャスト陣を役名とプロフィールを併せてご紹介!

劇団☆新感線の名実ともに看板役者・古田新太

劇団☆新感線の看板俳優にして、バイプレーヤーとしても活躍する古田新太。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『あまちゃん』などで見せたような軽妙な役から、『隠蔽捜査』『松本清張ドラマスペシャル 黒い樹海』での重厚な演技まで、幅広い役柄を演じ分けられる実力派俳優です。新橋演舞場での「いのうえ歌舞伎」にはこれまで第一作の『阿修羅城の瞳』の他、『朧の森に棲む鬼』に出演しており、そのけれん味たっぷりの演技で舞台上でもバツグンの存在感を示してくれていました。

今回「いのうえ歌舞伎」の新たな境地として上演されたこの『乱鶯』では、劇団☆新感線初となる本格時代劇での主役を任されましたが、その豊かでキレのある演技で内面に熱いものを秘めた元盗賊の頭・鶯の十三郎こと源三郎を見事に演じ切っています。

凛とした中にも匂い立つ美しさを見せた・稲森いずみ

『乱鶯』で新橋演舞場での「いのうえ歌舞伎」には『蛮幽鬼』』に続いて2作目の出演となる稲森いずみ。大ヒットドラマとなった『ビーチボーイズ』や『戦う!書店ガール』など現代ドラマのイメージも強い彼女ですが、NHK大河ドラマや『忠臣蔵』などの時代劇にも数多く出演しています。

この『乱鶯』では古田新太演じる元盗賊の頭・源三郎を亭主とともに救い、その亭主が亡くなった後の居酒屋を板前となった源三郎と切り盛りしていく女将のお加代を熱演。江戸っ子の女将らしく、きりりとした中にもふと垣間見せる女らしさや可愛らしさを巧みな演技で見せてくれました。

鶯の十三郎(源三郎)との対決シーンは必見・大谷亮介

お茶の間では人気TVドラマ『相棒』での三浦信輔役やNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』などでお馴染の大谷亮介ですが、実は俳優の他に劇団主宰者・演出家としても知られる存在。1991年には舞台の企画・演出家として、紀伊國屋演劇賞個人賞も受賞しています。

俳優としても同じく個性派俳優の篠井英介・深沢敦両氏と組んだユニット「三軒茶屋婦人会」では女形×三人芝居にこだわった作品を毎回上演している一方、舞台『海をゆく者』では小日向文世・吉田鋼太郎・浅野和之・平田満などの名優たちとの熱演を見せてくれました。

今回の『乱鶯』では主演の古田新太演じる源三郎と敵対する北町奉行与力の黒部源四郎を演じ、二人のがっぷり四つに組んだ終幕はこの『乱鶯』の一番の見せどころとなっています。

まっすぐな好青年をてらいなく熱演・大東駿介

亡き父の跡を継ぎお勤めに打ち込む御先手組組頭の小橋勝之助を演じる大東駿介。TVドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜』での主役小栗旬の弟・佐野森役や、NHK朝の連続TV小説『ウェルかめ』でのヒロイン波美の夫役などが印象的な俳優ですがNHK大河ドラマ『平清盛』『花燃ゆ』、『忠臣蔵』や『雲霧仁左衛門』などの時代劇にも出演しています。

劇団☆新感線の作品には今回が2度目新橋演舞場皮切りの「いのうえ歌舞伎」には初参加となりますが、人を疑うことを知らずまっすぐに生きる好青年の小橋勝之助を涼やかに演じ切っています。

可憐な町娘を2度目の舞台作品で好演・清水くるみ

この『乱鶯』が舞台2度目となる清水くるみ。芸能大手プロダクション・アミューズの「アミューズ30周年全国オーディション」で中学1年生にして見事グランプリを受賞し、芸能界デビューを果たした逸材です。

映画『桐島、部活やめるってよ』や『orange』、TV『学校のカイダン』『She』などで次々に個性的なバイプレーヤーぶりを発揮。この『乱鶯』でも、源三郎が潜入する呉服屋「丹下屋」の女中・おりつを初々しい演技で好演しており、次の舞台『新世界ロマンスオーケストラ』ではコメディ初出演となるKAT-TUN(カトゥーン)の上田竜也との共演も決定しています。

劇団☆新感線の個性派俳優・橋本じゅん

劇団☆新感線の創立間もない1985年から参加、今や看板役者の1人である橋本じゅん。中でも1997年からの『直撃!ドラゴンロック』シリーズは劇団☆新感線の演目の中でもそのスケールの大きなアクションで人気を博しており、宮藤官九郎が演出を手掛けた『轟天vs港カヲル』には劇団の垣根を飛び越えたスピンオフ作品として出演を果たしました。

また舞台客演やTVドラマ,映画と出演の幅も広く、2015年の『戦う!書店ガール』では『乱鶯』でも共演している稲森いずみ,大東駿介と共演しています。

この『乱鶯』では源三郎が恩人の遺児・小橋勝之助に捕縛させようとする盗賊の火縄の砂吉役として、己の欲望の前に立ちふさがる者は容赦しない「絶対悪」の象徴を演じています。

紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞し今ノリにノっている女優・高田聖子

劇団☆新感線の看板女優として押しも押されもせぬ立ち位置を占める高田聖子。1987年弱冠20歳で参加以来、劇団の舞台は元より自身が主催する「月影十番勝負」と「月影番外地」を率いての公演や、野田秀樹のNODA・MAP『キル』『南へ』など数々の客演を果たしてきました。

さらにNHK連続テレビ小説『やんちゃくれ』やドラマ『OUT〜妻たちの犯罪〜』等の数々の作品に出演。2016年には紀伊國屋演劇賞・個人賞を四代目市川猿之助やケラリーノ・サンドロヴィッチらと共に受賞するなど、その活躍がさらに大きく広がることが期待される女優です。

この『乱鶯』では、橋本じゅん演じる盗賊・火縄の砂吉に押し込み先として目をつけられる大店の呉服屋「丹下屋」の女将を貫禄たっぷりに演じています。

多彩な役どころをこなすカメレオン俳優・粟根まこと

その魅力あふれる独特の声からボイスアクターとしても活躍している粟根まこと。劇団☆新感線には1985年から参加しており新橋演舞場での「いのうえ歌舞伎」作品には『朧の森に棲む鬼』に出演、他の「いのうえ歌舞伎」にも『髑髏城の七人』『蒼の乱』『七芒星』など数多くの作品できらりと光る役を演じてきました。

最近では総勢328名という出演者数で話題となった映画『シン・ゴジラ』本編での粟根まこと出演シーンがなかなか見つからない、とファンの間では「ウォーリーを探せ」状態の騒ぎに。本人みずからが解答をサイトで言及するほどの話題となりました。

この3/22はゼータクチクvol.2の初日の幕も開いたし、本編には出ていない「シン・ゴジラ」のディスクも発売されたけど、実は「VBB」のディスク発売日でもあったのだな。忘れてた。
シン・ゴジラ本編には出てないけど、ゼータクチクにもVBBにもちゃんと出てるぜ、俺!

(出典:粟根まこと式テシタル地上派より)

この『乱鶯』では源三郎を匿う居酒屋の主人であり、お加代の夫である勘助が役どころ。難しい役目をさらりとこなす芸達者ぶりが見事です。

蛮幽鬼』に続いての出演となった・山本亨

新橋演舞場を皮切りに上演される「いのうえ歌舞伎」には2009年の『蛮幽鬼』以来の出演となった山本亨。千葉真一率いるJACに20年余り在籍する間にも数々の時代劇アクションものに出演した他、つかこうへい事務所作品などにたびたび客演し一躍その名を馳せることに。

1997年のJAC退団後はtpt(シアタープロジェクト・東京)の舞台出演を核に劇団☆新感線や長塚圭史率いる阿佐ヶ谷スパイダース,劇団EXILE,椿組などの若手中心の劇団への客演やTVドラマ,映画への出演などその俳優としてのプロフィールはまさに多岐に渡る魅力にあふれています。

『乱鶯』では源三郎の命の恩人であり御先手組組頭の小橋勝之助の父でもある幕府目付の小橋貞右衛門を演じた山本亨。その重厚な演技でストーリーにさらなる深みを与えています。

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ゲキ×シネ最新作『乱鶯』、本公演を観た人も見逃した人もぜひ!


(出典:photoACより)

劇団☆新感線によるゲキ×シネ最新作となる『乱鶯』。これまでの新橋演舞場での「いのうえ歌舞伎」作品とは異なり、脚本を手掛けたのは劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を主宰する他、演出・脚本家として活躍する倉持裕。

上演の2年ほど前にいのうえひでのりに声をかけられ上質のエンターテインメントをと意気込んで書いた作品、と語っていたように主演古田新太を始めとする橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと等劇団☆新感線メンバーや、大谷亮介、大東駿介、稲森いずみ、清水くるみ、山本亨などの客演キャスト陣の新たな魅力を引き出した作品となっています。

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