初めての方でも楽しめる、劇団四季『キャッツ』の3つの見どころ

7月に開幕した劇団四季『キャッツ』。11月11日で33周年を迎えるキャッツは大人から子供まで見どころがいっぱい。笑って泣けるミュージカルの金字塔ともいえる『キャッツ』。ここでは、初めての方でも楽しめる3つの見どころポイントをご紹介します。

劇団四季『キャッツ』の見どころを3点紹介します!

劇団四季を代表する人気ミュージカル『キャッツ』は、大人も子供にも見どころがいっぱい。笑って泣けるミュージカルの金字塔です。「ミュージカルが苦手」という層は昔ほどではないものの、いまだに苦手意識を持つ方は少なくないようです。

日本のミュージカルシーンをけん引してきたともいえる劇団四季は、題作からファミリー向け舞台までを網羅しているいわずと知れた国内でももっとも認知度の高い劇団で、ミュージカルの楽しさの要素をすべて詰め込んでいる『キャッツ』は、初心者や、ミュージカルなんて苦手!と考えている人にこそ観てほしい演目です。

また、初めての方はもちろん、一度見たことがある方でも見るたびに新しい発見に出会えるので、リピーターが絶えない作品としても有名です。そんな名作『キャッツ』の、初めての方でも楽しめる3つのポイントと見どころをご紹介します。

【劇団四季『キャッツ』を観る前に】

劇団四季の代表作である『キャッツ』は2016年11月11日に33周年を迎えました。33年間もの長い間人々に愛され続けているのには何か理由が有る筈です。名作『キャッツ』をより一層楽しむためにはこの理由を知っておくことで、『キャッツ』の見どころを抑えて観劇できること間違いなしです。

33年間愛され続けた劇団四季『キャッツ』。どうしてこれまで人々に愛され続けることができたのでしょうか。

日本のミュージカルの先駆け劇団四季『キャッツ』

劇団四季『キャッツ』は1983年に初演を迎えました。実は『キャッツ』の初演は劇場ではなく、東京新宿西口のビルの谷間に建てられたテントで迎えられたのです。当時の日本にはブロードウェイで上演されているような大規模なミュージカルはほとんどありませんでした。

それまで、既存の劇場を借りて上演されていた舞台は、1か月ごとに借りて上演することが普通で、長くても3ヶ月ほどの期間で、ロングラン公演というものが存在していませんでした。

短期間での収益を考えると、使える製作費にも限度があり、自然と規模は縮小してしまっていたのです。ブロードウェイでのミュージカルはロングラン公演が前提として作られているため、製作費を惜しまず、より大規模な上演が可能になります。

その環境の違いから、日本での大規模なミュージカル上演が難しくなってしまっていたのです。高度経済成長を遂げた日本でも、まだエンターテイメントに関しては浸透していなかったのでしょう。

33年間愛され続けた劇団四季『キャッツ』

高度経済成長を経て、日本はどんどん豊かになっていきました。人々の生活がどんどん潤い、好奇心と欲求がどんどん膨らんで、人々はどんどん新しいものを求めていきました。

1983年には東京ディズニーランドが開園し、ファミリーコンピューターの発売が開始されて、人々の欲求を満たすために様々なエンターテイメントが出現しました。そして、11月11日、劇団四季『キャッツ』が開幕。日本で初めてのロングラン公演を実現させたのです。

その後、劇団四季は東京各地にミュージカル専用劇場の建設に着手し、製作費を厭わず大規模なミュージカルの上演が可能になりました。ミュージカル専用劇場以外の劇場での上演を実現するため、「シアター・イン・シアター」という、劇場の中に劇場をつくる技術を手に入れ、今では様々な劇場で劇団四季の代表作『キャッツ』を見ることができるようになりました。

『キャッツ』の見どころの一つに、この「シアター・イン・シアター」が大きく影響しているのです。

【『キャッツ』見どころその1:劇場全体がステージ】

『キャッツ』は劇場に一歩足を踏み入れた瞬間から始まっています。ドラム缶やゴミ置き場などが劇場の至るところに置かれていて、猫の視点から作られている美術は少し大きめに作られており、「シアター・イン・シアター」の技術を活かして360度すべてが路地裏のよう。

壁や天井にまで及ぶ装飾で、観客に日常生活を忘れさせ、観客自身がこの猫の世界の住人のような感覚を味わう事ができます。一つ一つの装飾はリアルで、それでいて可愛げがあり、猫の世界のかわいらしさを堪能することができるのが、『キャッツ』最大の見どころではないでしょうか。

【『キャッツ』見どころその2:個性豊かな24匹の猫たち】

『キャッツ』には主人公はいません。登場する24匹の猫たちそれぞれに物語があり、個性豊かで大変魅力的なキャラクターを持っています。例えば、凛々しい顔つきのマンカストラップはリーダーのような存在。

この物語のストーリーテラーの役割を務めます。真っ白な美しい猫・ヴィクトリアはお姫様のようなしなやかさ。ダンスも美しく、かわいらしい歌声には胸がきゅんとときめきます。さらに魔術師・ミストフェリーズは華麗なマジックを披露。

ダンスも巧みで、「魔法のターン」と呼ばれる片足だけを使った約25回の連続フェッテ(回転)で観客を魅了します。ミュージカル『キャッツ』は、ジェリクルキャッツを選出するというストーリーの特性上、”見せ場の連続”といった後世になっています。

バレエが得意な猫、ジャズダンスが得意な猫、歌声が美しい猫、アクロバティックな超絶技巧ダンスが持ち味の猫、コーラスが美しい猫たち……こういったミュージカルならではの得意技が、様々なタイプの楽曲に乗せて展開されます。

たとえば、セクシーなオス猫ラム・タム・・タガーは、まるでエルビス・プレスリーのようなロックナンバーをカリスマ性たっぷりに聴かせ、メス猫たちをメロメロに。小さなオス猫ミスとフェリーズは、マジックとダンスが得意。

あっと驚く身軽さと魔法のようなマジックで、周囲をあっといわせます。カップル猫のマンゴジェリー&ランペルティーザは、コソ泥猫。軽やかに盗みを重ねる日々について、自慢げに歌い踊ります。

このように、24匹の猫たちは、それぞれに個性的な名前を持ち、それぞれが唯一無二の魅力を持っているのです。次から次へと登場する魅力いっぱいな猫たちに、いつしか時間を忘れてしまうでしょう。

そして、『キャッツ』の代表曲である、とても美しい旋律が魅力のバラード『メモリー』は必聴です。全員に蔑まれている娼婦猫グリザベラが『メモリー』を情感を込めて歌うシーンでは、思わず涙がこぼれてしまいます。

ストーリーテラーを務める凛々しい顔つきのリーダー、マンカストリップ。真っ白な毛並みを持つお姫様のようなヴィクトリア。華麗なマジックを披露する魔術師、ミストフェリーズがみせる、連続ターンは瞬き禁止!

このナンバーは『キャッツ』の見どころのひとつです。どうぞお見逃しなく!劇団四季『キャッツ』に登場する猫たちはそれぞれ強烈な個性を持ち、それを誇りにして生きています。

自分の才能で賞賛を浴びる者、尊敬を集める者、恋愛を謳歌する者、哲学にふける者…。私たちがどこかで出会ったことのあるような人や、自分自身と重ね合わせて観ることもできるのです。

ストーリーを知る必要がないミュージカル

『キャッツ』のストーリーはあってないようなものと言っても過言ではありません。野良猫たちがある夜、とある場所に「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる選ばれた特別な猫になるため、集います。

そして、様々な猫が我こそはと名乗りを上げ自己紹介をして行くというストーリーです。明確なストーリーがないだけに入り込めなかったなどと感じる人もいるようなので、テーマパークのアトラクションを楽しむような気持ちで『キャッツ』を観劇することをおすすめします。

【『キャッツ』見どころその3:誰もが聞いたことのある名曲がいっぱい】

なんといってもミュージカル『キャッツ』の最大の見どころは、心揺さぶる美しい音楽にあります。担当しているのはミュージカル『オペラ座の怪人』で有名なアンドルー・ロイド・ウェバー。

売れっ子娼婦だった孤独な老猫・グリザベラが歌い上げる『メモリー』は誰もが一度は耳にしたことのある名曲です。このグリザベラの歌う「メモリー」は『キャッツ』の見せ場!

この曲なくしては『キャッツ』は語れないというほど、要となる曲です。彼女の持つ切なさ、孤独、淋しさ、そして願いが入りまじり、観客の心をぐっと掴んで離さないこの曲、圧巻です!

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【世代を問わず、多くの人に愛されるキャッツ】

(出典:pixabayより)

初めての方でも楽しめる、劇団四季『キャッツ』の3つのポイントと見どころをご紹介しました。劇団四季『キャッツ』は追加公演が決定し、2017年8月31日まで。一夜限りの物語のはずなのに、しかも、出てくるのは猫だけなのに。

なぜこんなにも心が震えてしまうのか。その理由は、実際にミュージカル『キャッツ』の会場に足を運んで確かめてみてください。ただその場に身を任せ、難しいことは考えない。それが一番の楽しみ方かもしれません。

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