舞台「アンチゴーヌ」蒼井優と生瀬勝久で2018年1月に開幕決定!キャスト、あらすじ、公演概要まとめ

ギリシャ神話を元にしたフランスの劇作家ジャン・アヌイの代表作「アンチゴーヌ」。これまで劇団四季などで上演されてきたこの悲劇が栗山民也演出、主演に蒼井優と生瀬勝久を迎えて2018年1月に上演されることが決定しました! 東京のみならず、長野、京都、愛知、福岡での上演も予定されているこの「アンチゴーヌ」とはどんな作品なのか、原作を踏まえてのあらすじや、作品の時代背景などを公演概要と合わせてご紹介します!

舞台「アンチゴーヌ」栗山民也演出/蒼井優・生瀬勝久で上演

フランスの劇作家ジャン・アヌイの代表作「アンチゴーヌ」が蒼井優・生瀬勝久のコンビ、栗山民也の演出で2018年1月から2月にかけて上演されることが決定しました!

これまで日本では劇団四季や浅利慶太演出で上演されてきたこの「アンチゴーヌ」、今回その演出を手がけるのは「あわれ彼女は娼婦」で蒼井優と、三好十郎原作の「浮標」で生瀬勝久とそれぞれタッグを組んできた栗山民也。

「あたしはみんな欲しいの、すぐに、すっかりまるごと、でなかったら断るわ。あたしは今日すべてを信じたいの、そしてそれがまだ私の小さかった頃のように美しくなければならないの、でなかったら死にたいわ。」

(引用:「アンチゴーヌ」ジャン・アヌイ著/白水社刊)

「アンチゴーヌ」、果たしてどんな舞台なのか、今回の公演概要と併せてご紹介します。

舞台「アンチゴーヌ」の原作のベースはギリシャ悲劇

フランスの劇作家ジャン・アヌイの代表作「アンチゴーヌ」のベースとなっているのは古代ギリシア三大悲劇詩人の1人ソポクレスの「アンティゴネー」です。

これまでに幾度となく時代考証などを変えながらオペラや映画、テレビドラマ化されており、2015年にはカンヌ・ベルリン・ベネツィアの世界三大映画祭全てで女優賞を獲得した現在唯一人の女優であるジュリエット・ビノシュ主演で舞台化され、ロンドン・NY・パリなどのワールドツアーも開催されています。

生瀬勝久・蒼井優主演舞台「アンチゴーヌ」のストーリーは

ギリシャの王オイディプスが知らぬこととはいえ実の母であるイオカステを妻とし、実の父である先王を殺した絶望のうちに死に、後には長男ポリニス、次男エテオークル、長女イスメーヌ、次女アンチゴーヌという4人の子を残しました。

このうち、王子2人は交替で父の後の王位に就くはずであったものの、王位継承権を巡って争ったあげく相討ちとなって死んでしまいます。そうして最終的に王位に就いたのはオイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)でした。

クレオンは亡くなった甥2人の内、王位継承を巡る戦いの際に国を攻める形となった長男ポリニスを国家への反逆者であるとしてポリニスの遺体をそのまま野に打ち捨て、さらに埋葬を禁じ、もしも背く者があれば死刑にするよう命じます。

しかしオイディプスの末娘であるアンチゴーヌ(蒼井優)は、夜中に城を抜け出し、兄ポリニスの遺体に弔いの土をかけているところを衛兵に見つかります。

クレオンの前に引き出されてくるアンチゴーヌ。クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者であり、かつ姪である彼女の命を助けるため、土をかけた事実をもみ消し、これ以上ポリニスを弔うと試みることを止めさせようとします。

しかしアンチゴーヌは「(兄を弔うのは)誰のためでもない。わたしのため」と言い、その行為を止めようとはしません。さらに国家の幸福のために秩序を守る必要があると説くクレオンに対して、「ならば自分を死刑にするように」と迫ります。

そして長い2人の応酬と懊悩の末、クレオンは国の秩序を守るためにアンチゴーヌを死刑にするという苦渋の決断を下します。

姉イスメーヌ(伊勢佳世)に別れを告げ、生き埋めの刑に処せられたアンチゴーヌ。その仕上げの石が置かれようとしたとき、穴の中から聞こえてきたのは、こっそりと穴に入っていたエモンの泣き声でした。

自ら縊れて死んだアンチゴーヌの死骸の上で、自決したエモン。さらに愛息の死を知ったクレオン王の妻ユリディスも喉を突いて自害し、この世を去ります。

後に残されたのは王クレオンのみ・・・。

舞台「アンチゴーヌ」スタッフとキャストは

アンチゴーヌ / 蒼井優

アンチゴーヌを演じるのはミュージカル「アニー」でデビュー以来、テレビドラマ、映画、舞台などで幅広い活躍を見せている蒼井優。

今回のアンチゴーヌ役を演じるにあたってのコメントでは

ちょうど10年前にこの戯曲に出会い、今まで何度も読み返して来ました。あるセリフをどうしても生で聞きたいと思っていたのですが、まさかそれを自分が口にすることになるとは。(中略)
尊敬するお二方(栗山・生瀬)を始め、スタッフ、キャスト皆さんと稽古できることが嬉しいです。本番思い切り楽しめるまで、稽古を頑張ります。

(出典:ステージナタリー)

と語っている蒼井優。2017年10月21日公開の映画「ミックス」ではその生瀬勝久と共にキャスティングされているものの、直接の共演シーンはなかったようで、「(生瀬と)芝居をするのは初めて」とも。

その生瀬演じるクレオン王との息詰まる対峙シーンが今から楽しみですね。

クレオン王 / 生瀬勝久

アンチゴーヌの亡き母の兄であり婚約者エモンの父であるクレオン王を演じるのは、劇団そとばこまちを経て、テレビドラマ、映画、CM、舞台と活躍する生瀬勝久。

今回の演出を手がける栗山民也とは2003年に新国立劇場で開催された、シリーズ「現在へ、日本の劇」2としての「浮標」以来2度目、さらにアンチゴーヌを演じる蒼井優とは自身が演出を手がけた舞台「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」以来の初共演となります。

「アンチゴーヌ」の公演にあたってのコメントでも

今回共演する蒼井さんとは、演出家と女優という立場でご一緒しているので、非常にやりづらいです(笑)。演出家として偉そうなことをずっと言いましたから、「なんでこんなお芝居をする人に……」と言われないように頑張ります。(中略)また、この作品には力強い台詞がたくさんあるので、その台詞に負けないような芝居に自分をどう持っていけるか。毎回そうですが、自分のできることを精いっぱいやるということですね。

(出典:ステージナタリー)

と語っている生瀬勝久。姪であり、愛する息子の婚約者でもあるアンチゴーヌを「法と国家」の名の下に厳罰に処するべきか否かに懊悩するクレオンをどう演じきるのかこちらも期待したいですね。

演出 / 栗山民也

今回「アンチゴーヌ」の演出を手がけるのは今や日本屈指の演出家の1人と言っても過言ではない栗山民也。

これまでにも井上ひさし作品などを通じて、国家という権力の大義の前に人間個人の自由や意思があっけなく蹂躙されていくさまを舞台を通じて描き出してきたこの名演出家が、「アンチゴーヌ」というギリシャ神話に端を発したストーリーから私たちに伝えたいものは何かをじっくり見届けたいですね。

蒼井優・生瀬勝久の他のキャストは

  •  梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓
  • 渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵、塚瀬香名子

舞台「アンチゴーヌ」公演概要は

「アンチゴーヌ」東京公演概要

  • 公演期間: 2018年1月9日 ~2018年1月27日
  • 会場: 新国立劇場 小劇場

「アンチゴーヌ」長野公演概要

  • 公演期間: 2018年2月3日~2018年2月4日
  • 会場: まつもと市民芸術館

「アンチゴーヌ」京都公演概要

  • 公演期間: 2018年2月9日~2018年2月12日
  • 会場: ロームシアター京都 サウスホール

「アンチゴーヌ」愛知公演概要

  • 公演期間: 2018年2月16日~2018年2月18日
  • 会場: 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

「アンチゴーヌ」福岡公演概要

  • 公演期間: 2018年2月24日~2018年2月26日
  • 会場: 北九州芸術劇場 大ホール

舞台「アンチゴーヌ」蒼井優・生瀬勝久主演2人の演技に注目したい!

(出典:Vecteezyより)

ギリシャ悲劇をベースに、法治国家としての正義を振りかざすクレオンと自分の信念と愛情こそを生きる理念とするアンチゴーヌの対比を通じ、観る人に「正義とは」「人として生きることと国家とは」を考えさせる舞台「アンチゴーヌ」。ぜひお近くの会場へと足を運んでいただきたい作品です。

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