舞台「あわれ彼女は娼婦」時代の中で己を貫いた原作者に迫る

フランスで近親相姦を行い処刑された兄妹をモデルに制作された愛憎劇「あわれ彼女は娼婦」。多くの人の涙を誘った、この哀しいストーリーを生み出したジョン・フォードとはどういった人物なのでしょう。

フランスで近親相姦を行い処刑された兄妹をモデルに制作された愛憎劇「あわれ彼女は娼婦」。日本でも何度か上演されている本作が、今回は、紫綬褒章を受賞した演出家・栗山民也の解釈によって描かれます。

出演するのは浦井健治や蒼井優などの実力派で、彼らがどのようにこの愛憎劇を表現するのかも注目点のひとつ。

多くの人の涙を誘った、この哀しいストーリーを生み出したジョン・フォードとはどういった人物なのでしょう

舞台「あわれ彼女は娼婦」を生み出した天才ジョン・フォードとは?

舞台「あわれ彼女は娼婦」の原作となる戯曲を書いたのは、数多くの有名劇作家を輩出したエリザベス朝演劇時代の作家のひとりであるジョン・フォード。ルネサンス期のイギリスを生きた、ミステリアスな面のある人物です。ただシェイクスピアと同年代の作家ということもあり、彼の作品と似た世界観を持っていると言われています。

本作は実際にあったとされる出来事を根幹に、妄想的な部分を大いに反映させて作られた物語。ただあまりにエキセントリックな内容だったため、多くの出版社に受け入れてもらえず出版までに多くの時間と苦労を要したということです。

ただ当時は犯罪として処刑されてしまうこともあった題材に取り組んだことなどから、彼は人と違う感性を持った天才肌であったことも伺えるでしょう。

舞台「あわれ彼女は娼婦」が生まれたのは、激しい時代

ジョン・フォードが舞台「あわれ彼女は娼婦」の原作を書いたのは、イギリスのルネサンス期で宗教改革があった時期。その当時生まれた演劇は、エリザベス朝演劇と呼ばれています。

その時期は復元されたグローブ座など多くの劇場が設立され、演劇がロンドン市民の娯楽として認知されてきた時期でもあります。そのため宗教行事で催された神秘劇や道徳劇、仮面劇などを中心に様々な戯曲が制作されてきました。

このように芸術文化として演劇が隆盛を極めた時期だったため、後世に語り継がれる劇作家も多く輩出しています。その中で特に有名なのが「ロミオとジュリエット」などで有名なシェイクスピア。このように時代背景とロマンを盛り込んだ作品が数多く上演されたと言います。

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