「劇団四季 オペラ座の怪人」の世界中に親しまれた原作の歴史を紐解く

国内のみならず世界30ヶ国以上、そして150都市以上で上演され、総観客動員数1億4,000万をもゆうに超える「オペラ座の怪人」。 今回は、知っておくと「劇団四季 オペラ座の怪人」が何倍も楽しくなる、原作や他メディアへの展開など過去の歴史をまとめてご紹介します。

【「劇団四季 オペラ座の怪人」奥深い物語の原作とは?海外での歴史まとめ】

海外では30ヶ国以上、そして15都市以上で上演され、総観客動員数1億4,000万人をもゆうに超える不朽の名作ミュージカル、「オペラ座の怪人」。その日本版がご存知、「劇団四季 オペラ座の怪人」です。

ミュージカルの名作として世界中で親しまれてきた作品ですが、そんな「オペラ座の怪人」はどのような人によって原作が作られ、どのような歴史をたどって発表され続けてきたのでしょうか。

今回は、知っておけば「劇団四季 オペラ座の怪人」の観劇が2倍も3倍も楽しくなる、「オペラ座の怪人」海外での原作や、さまざまなメディアへの発展の歴史をご紹介します。

【ユニークな経歴を持つ「劇団四季「 オペラ座の怪人」の原作者】

「劇団四季 オペラ座の怪人」の原作を長い歴史のなかから紐解くと、元は1909年にフランスで発表された同名小説となります。原作者は、フランスの小説家ガストン・ルルーです。

彼は最初から小説家であった訳ではなく、弁護士資格を取得しその試補として働いていました。その知識を活かして法律や訴訟についての記事を書き、また劇評なども行う新聞記者として活躍。日露戦争やロシア第一革命などを取材し、中東に赴いたこともありました。

その後は怪奇物や推理物などを書く作家として活動を開始し、このフランス推理小説創世記には人気作家として高い評価を受けていました。「オペラ座の怪人」を発表したのは、人気を博していたこの頃だったといいます。

「劇団四季 オペラ座の怪人」原作小説、原作者の評価

ルルー原作が好きとの声。この方は、後述するスーザン・ケイの小説も読まれたようです。気になった方は、次項をぜひチェックしてみてください。

ガストン・ルルー小説のもうひとつの側面ともいえる、「推理小説」の方で有名な「黄色い部屋の秘密」も、歴史に刻まれた名作として大変高い評価を受けています。

パリのオペラ座という魅惑的な舞台設定の「劇団四季 オペラ座の怪人」物語に組み込まれる華やかな歌や踊りが評価されています。

【「劇団四季 オペラ座の怪人」原作小説をルーツとする様々な小説】

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「劇団四季 オペラ座の怪人」の原作小説であるガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」が世に出てから、現在までの長い歴史のなかで、影響を受けたさまざまな小説が発表されています。

代表的ないくつかをご紹介しますので、「オペラ座の怪人」の世界をより広く、そして多角的に堪能するためにぜひご活用ください。

スーザン・ケイ著「ファントム」

ガストン・ルルーが書き上げた原作の、「その後の物語」を描く小説です。ファントム(エリック)、クリスティーヌ、ラウルといったメインの人物が登場し、老成していく姿も描かれます。原作を知った後に読むと、感慨深いものがあるのではないでしょうか。

アン・スチュアート著「愛のファントム」

こちらは、読んでいるだけで恋愛の甘い仮想体験ができると評判の「ハーレクイン・ロマンス」ブランドで出版された小説です。ガストン・ルルーの原作から世界観を借用したかたちで、美貌のヒロインと「謎の天才仮面建築家」の甘い、そしてときに色っぽい恋愛物語が展開されます。

ガストン・ルルーの出版から現在までの長い歴史の間には、このような作品も生まれているのですね。

G・カブレラ=インファンテ他著「エソルド座の怪人 アンソロジー」

古今東西のさまざまな「オペラ座の怪人」に影響を受けた短編が詰め込まれています。なかにはガストン・ルルーの原作から大量の引用をおこなっている部分もあり、ガストン・ルルーのものを読んだあとであれば、より一層楽しめるでしょう。

【世界各地で映画化されてきた「劇団四季 オペラ座の怪人」の原作】

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「劇団四季 オペラ座の怪人」の原作となる「オペラ座の怪人」は、長い歴史のなかで何度も映画化されてきました。その最初となるのは、1916年に放映されたサイレントでモノクロだったドイツ映画でした。

その後も続々と映画版のリリースは続き、1943年にアメリカで、カラーの映画として上映されアカデミー撮影賞などを受賞。また1962年にイギリスで上映された作品が、日本語吹替となり金曜映画劇場で放送されました。

1998年にはイタリアとハンガリーの合作映画として、イタリア・ホラー界の巨匠ダリオ・アルジェントの手によって映画化されています。

さらに記憶に新しいのは、ジェラルド・バトラーがファントムを演じた2004年映画版。美しい音楽と壮麗な衣装はもちろんのこと、バトラーのファントムは「マスクを剥いでもイケメン!」と話題になりました。

このように「オペラ座の怪人」は時代を越えて、様々な所で描かれた作品なのです。

「劇団四季 オペラ座の怪人」の原作「オペラ座の怪人」映画化の歴史(抜粋)

  • 1916年 ドイツ映画版「Das Phantom der Oper」
  • 1925年 アメリカ映画版「The Phantom of the Opera」
  • 1943年 アメリカ映画版「Phantom of the Opera」
  • 1962年 イギリス映画版「The Phantom of the Opera」
  • 1989年 アメリカ映画版「The Phantom of the Opera」
  • 1991年 アメリカ映画版「The Phantom of the Opera 2」
  • 1998年 イタリア/ハンガリー映画版「Il Fantasma de l’Opera」
  • 2004年 アメリカ/イギリス映画版「The Phantom of the Opera」

「劇団四季 オペラ座の怪人」原作小説「オペラ座の怪人」の映画化作品は、代表的なものをピックアップしただけでもこれだけの作品があります。ドイツ・アメリカ・イギリスなど国境をこえて映画化されている事からも、長い歴史のなかで本作がいかに愛され続け、名作とされていたかがよく分かりますね。

レンタルDVD店で「オペラ座の怪人」コーナーを設けている場所などでは、このような数々の名作をまとめて並べているところも見られますので、ぜひチェックしてみてください。

劇団四季『オペラ座の怪人』のオススメ記事

【「劇団四季「 オペラ座の怪人」の原作や、長い歴史で見られるアレンジ版にも注目!】

(出典:photoACより)

「劇団四季 オペラ座の怪人」の原作となったガストン・ルルーの小説は、日本でもいくつかの出版社が翻訳し出版しています。早川文庫のものは原作を忠実に再現したものとなっており、角川文庫版では読者の想像力を働かせる必要がある作品。また光文社古典新訳文庫では、会話が自然な流れで書かれており読者にも読みやすいようです。原作ひとつとっても、長い歴史のなかでさまざまな翻訳がなされているのですね。

ガストン・ルルーの原作を堪能したら、ぜひ今回ご紹介したような亜流作品、映画版などもあわせてお楽しみください。長い歴史のなかで見られるように、様々な解釈ができることも、「劇団四季 オペラ座の怪人」や原作小説の魅力のひとつではないでしょうか。

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