佐々木蔵之介が一人で挑む舞台「Macbeth(マクベス)」

「マクベス」はシェイクスピア4大悲劇の一つとして名高い作品で、現在に至るまで、多くの舞台が作られてきました。今回佐々木蔵之介が演じている「マクベス」はマクベスの物語を全て一人で演じるという作品。登場人物も多いこの作品を一人でどう演じるのか。

マクベス」は、シェイクスピア4大悲劇の一つとして名高い作品で、現在に至るまで、多くの舞台が作られてきました。

今回佐々木蔵之介が演じている「マクベス」は、マクベスの物語を全て一人で演じるという、マクベスの舞台でもあるスコットランドが作り出した作品。

登場人物も多いこの作品を一人でどう演じるのか。この夏注目の舞台が現在上演中です。

スコットランドで生まれた舞台、一人の「マクベス」

今回の「マクベス」は、National theatre of Scotlandが製作した「One-Man Macbeth」の翻訳舞台。”One-Man”とタイトルにあるとおり、マクベスの登場人物20役をひとりで演じるという試みを行った意欲作です。

出演はマクベス全役を演じる男が一人と、ほとんど声を発さない女優が二人。一人舞台のように進む作品ですが、舞台の設定はとある精神病院。

佐々木蔵之介が演じるのはその精神病院の隔離患者。患者は「マクベス」の登場人物に取り憑かれるようにしてその物語を紡いでいきます。患者の挙動はカメラで監視されており、女医と看護師はほぼ言葉を発さずにそれを見守ります。観客は、患者の一挙一動を通してマクベスの物語を追体験することになります。

National theatre of Scotland版で患者を演じたのは舞台「キャバレー」でトニー賞主演男優賞を受賞したスコットランド出身俳優アラン・カミング。実力派が声音と体の動きのみで役の移り変わりを演じる様子は見事。

すでに公演は始まっていますが、今回の佐々木蔵之介の演技も非常に高く評価されています。

シェイクスピアの4大悲劇「マクベス」ってどんな作品?

1606年頃、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲「マクベス」は、「ハムレット」「リア王」「オセロー」と並ぶ4大悲劇として歴史に残る作品。主人公であるマクベスは、実在したスコットランド王マクベス(在位1040年~1057年)がモデルとなっています。

勇猛果敢な将軍であるマクベスは3人の魔女からいずれ王になる、というお告げを受けます。妻であるマクベス夫人はそのお告げを信じ、夫と共謀し仕えていたダンカン王を暗殺してしまいます王が不在となった自らが王位に就きますが少々気の弱いところもあったマクベスは内外から襲い来る重圧や、王を暗殺した自責の念から段々と錯乱していきます。

錯乱の結果暴政を行うようになったマクベスは王を暗殺したこともあり、貴族や王子たちによって復讐されてしまう、という物語。一人の男が権力におぼれ、破滅していく姿は悲劇として語られるにふさわしい作品です。

実在のスコットランド王マクベスは、とくにそこまでの暴政ではなかったとも残っていますので、シェイクスピアによる脚色も多く含まれている作品でもあります。

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