芝居がぶつかり合うREDの魅力!近年注目の演出家に迫る

開幕まで一ヶ月を切った小栗旬×田中哲司の2人芝居、「RED」。芝居を色づけるのは演者の芝居はもちろん、演出家の力によるところも多いです。この話題作の演出家にも注目してみましょう。

開幕まで一ヶ月を切った小栗旬×田中哲司の2人芝居、「RED」。
二人芝居という制限の中、演技派の二人による芝居がどのような表現になっているのか、今からとても楽しみになりますよね。

居を色づけるのは演者の芝居はもちろん、演出家の力によるところも多いです。この話題作の演出家にも注目してみましょう。

ロンドンでの「RED」初演とその評価

「RED」のロンドンの初演は2009年。

使用された劇場はドンマーウェアハウスという倉庫としても使われていたことのある建物で、席数が251席しかない小さな劇場でした。ドンマーウェアハウスの当時の芸術監督であったマイケル・グランデージが演出したREDは、大絶賛を浴びました

その絶賛は受賞という形で歴史に残っています。2015年アカデミー賞主演男優賞を受賞したことで知られたエディ・レッドメインはこの作品でローレンス・オリヴィエ賞助演男優賞を受賞。イギリスの「ローレンス・オリヴィエ賞」と言えばブロードウェイにおけるトニー賞と言えるほどの大きなアワードです。

2010年、REDは同じカンパニーでブロードウェイに進出。2010年のトニー賞にノミネートされ演劇部門作品賞、助演男優賞、演出賞、照明賞、美術賞、音響賞の主要6部門を受賞しました。
主演であったアルフレッド・モリーナのロスコの芸術家としての葛藤や心の闇を浮き彫りにする役作りと、エディ・レッドメイン演じるケンがロスコとぶつかることで徐々に変貌していく様などが描かれることで、この作品は大きな話題を生み出したのでした。

日本版RED 翻訳・演出 小川絵梨子

小川絵梨子は近年もっとも注目を集めていると言っても過言ではない演出家です。

幼い頃から演劇に触れて育ち、小学生の頃から演劇部に。しかし高校2年生の折に演出を経験したことをきっかけに演出の道へ。大学で専攻していた心理学を面白く感じ、そちらの道に進むことも考えたそうですがNYへ遊びにいった際に演劇学校がいくつもあることを知った彼女は、後悔しない道を選び演劇留学へ。そしてNYで演出を学び、アメリカの名門アクターズ・スタジオの大学院の演出学科を2004年に日本人ではじめて卒業しました。以降、NYで演出の仕事をおこなっていましたが、2010年転機が訪れたと言います。

依頼され翻訳・演出を行った「今は亡きヘンリー・モス」が絶賛され、2010年第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞。
これまでにもシス・カンパニープロデュース公演作品を手がけていますが、人間同士の会話や、関係性、愛憎など、細かな感情の表現に定評があり、翻訳作品と思えないほど自然な舞台となります。

今回のREDに関しても、エゴに満ちた芸術家と、それに反発しながらも強く変化していく若い男の感情のぶつかり合いが存在する舞台ということもあり、彼女の描く舞台がどのように実現するのかも見どころの一つではないでしょうか。

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